お釈迦さまをお慕いして
- Shojin-Project
- 2022年12月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年6月23日
Shojin-Projectの敞英です。
早いもので、12月となり、2022年も残りわずかとなりました。
12月8日はお釈迦さまがお悟りを開かれた日です。このお悟りをお祝いする「成道会」(じょうどうえ)がありますが、それに関連してもう一つ、曹洞宗において大切な修行があります。
お釈迦さまは、お悟りを開かれた12月8日に至るまで、インド、ガヤー郊外にある菩提樹下で12月1日からの1週間「ただ坐る」坐禅をされ、12月8日の暁けの明星とともにお悟りを開かれたとされています。
この故事に因み、私が修行した大本山永平寺などの修行道場では、この1週間を「臘八摂心会」(ろうはつせっしんえ)と呼びます。この時期に限っては日頃日常的に行っている修行は一度取り止め、お釈迦さまが修行された通り、朝から晩までただ坐禅に勤しむということが行われます。

写真:永平寺の坐禅堂
仏教のスタートとは何か?と言われれば「お釈迦さまがお悟りになったこと」というべきでしょう。ゴータマ・シッダールタ=シャカ族の王族出身の青年が、この菩提樹下の「ただ坐る」坐禅によってブッダ(目覚めたお人)となられた訳です。
言わば、この12月1日〜8日にかけての坐禅がなければ、青年シッダールタはお悟りを開かれることもなく、ひいては今私たちが触れている、お釈迦さまの教えは存在しなかったといっても過言ではないのです。
それ故、私たちはお釈迦さまをお慕いして、「臘八摂心会」を修行するのです。

写真:坐禅をする修行僧
以前の私は「仏さま」や「お釈迦さま」というと、自分とはどこかかけ離れた存在だと思っていました。ですが、決してそうではないと最近思うようになりました。
「お悟りを開かれる前、お釈迦さまだって悩み、苦しみ、迷って修行をなされた」
そう考えてみると、私たちと全くかけ離れているはずもなく、むしろ私たちと変わりない人生経験をされていたと思いませんか?
仏を拝むことも大事かもしれません。仏の残された言葉を学ぶことももちろん大事でしょう。
しかし、何よりも大事なことは「仏がされた行い」=仏行(ぶつぎょう)を実践することだと思います。
その一つが坐禅なのです。
というわけで、
Shojin-ProjectではShojin坐禅教室、オンライン坐禅教室を開催しております。
是非一緒に坐禅をしてみませんか?
アットホームな雰囲気で、初心者の方でも、大歓迎です!
一から丁寧にお教えいたします。
最後に、今年もShojin-Projectを応援いただき、ありがとうございました。いつもブログを拝見していただいている皆さま、坐禅教室に参加してくださった皆さま。今年ご縁をいただいた皆さま方に心より感謝を申し上げます。
それでは大晦日の永平寺山門ライトアップの写真でお別れです。
良いお年を。 合掌

Komentar