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伝光会摂心

皆さんこんにちは!Shojin-Projectの秀憲です。


先日、数名のShojin-Projectメンバーと一緒に、神奈川県横浜市鶴見区にある、大本山總持寺の「伝光会摂心(でんこうえせっしん)」に参加してきました!


大本山總持寺 大祖堂(だいそどう)前にて


「摂心(せっしん)」とは、決められた期間、集中的に坐禅を行ずることをいいます。期間中は他の行事を最小限とし、修行僧は一日中「僧堂(そうどう)」という建物に詰め、坐禅の修行に明け暮れるのです。


大本山總持寺 大僧堂(だいそうどう)


伝光会摂心は、總持寺を開かれた瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師の著作『伝光録(でんこうろく)』を名前の由来としています。日の出から夜寝るまでの坐禅に加え、午前と午後に一回ずつ講義が行われるという特徴があります。講義では『伝光録』をはじめとした、歴代の禅僧の語録や著作について、修行僧たちが学びを深めるのです。



私は總持寺ではない別の修行道場で修行をしたので、伝光会摂心には今回初めて参加しました。


伝光会摂心の日程は5日間。それほどの期間、一日中坐禅を行ずるのは修行道場にいたころ以来でしたし、總持寺という初めての環境で坐禅するということもあって正直不安でした。


しかし、いざ始まると驚くほど違和感なく坐禅をしている自分に気付きました。僧堂の中の厳粛な空気、ひたむきに坐禅を行ずる修行僧たちは、自分がいた修行道場と全く変わらなかったのです。長時間の坐禅で痛みを訴える腰や足にすら「そうそう、こんな感じだった」と懐かしさを覚えるほどでした。



そんな摂心中に受けた講義の中で、印象に残っている教えがあります。


「この世界には仏様の教えが満ち満ちている」


仏様の教え、すなわちお釈迦様がお悟りを開かれ、代々伝えられてきた教えが、私たちの生きるこの世界に現れているというのです。


お釈迦様は、物事には原因と結果があり、この世のすべては関わりあっているという「縁起」の法を説かれました。今回の伝光会摂心で言えば、私が坐禅を行ずることにも、僧堂を整え、食事を作ってくれる總持寺の修行僧の方々の協力があって成り立っています。


摂心に限らず、例えば日常の食事においても、自分が食べる食事の食材一つ一つも多くの人の手を渡って最終的に自分の口に入る。そうした、当たり前だけれど忘れがちな「縁起」の法を改めて思い出させて頂きました。


この場を借りて、今回私たちを受け入れてくださった大本山總持寺の皆様に御礼申し上げます。この伝光会摂心での気づきと学びを、Shojin-Projectの活動に活かして参ります。本当にありがとうございました!


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