妖怪家族旅行
- Shojin-Project
- 2023年4月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年6月23日
先日、家族で鳥取県へ旅行に行ってきました!今回の旅行にはテーマを設けておりました。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きな甥っ子のハルくんの影響で、家族に空前の妖怪ブームが到来しているのです。そこで水木しげる先生の故郷である鳥取県境港市にて、そのルーツを探索することにしました。
まず最初に訪れたのは、曹洞宗 巨嶽山正福寺(こがくさん しょうふくじ)。
正福寺はもともと真言宗の大刹(たいせつ)でありましたが、天災や戦により伽藍(がらん)が焼失し1686年ごろに現在の地に移動し曹洞宗に改宗、巨嶽山正福寺として今日に至ります。現在の伽藍は1835年竣工、弓ヶ浜最古最大の木造建築物です。

【正福寺本堂正面】
実はこのお寺、水木しげる先生が妖怪を描くきっかけとなったお寺なのです。水木しげる先生の妖怪画の原点とされる六道絵(地獄極楽絵)、地獄絵3枚、極楽を描いた絵1枚が本堂に飾られています。少年時代の水木しげる先生がのんのんばあ(水木しげる先生の少年時代に、家にお手伝いに来ていた景山(かげやま)ふささんという女性で、拝み屋さんの妻だったことからのんのんばあと呼ばれていた)によく連れられて行ったそうです。
「オレは、この絵によって別の世界の存在というものを知った」と、水木しげる先生は感銘を受けられたようです。

【地獄極楽絵】
閑静な住宅地に佇む正福寺では、山門をくぐると水木しげる記念碑がお出迎えしてくれます。これは水木しげる先生の偉業と傘寿を記念し、水木プロによって設置されたものです。参詣者(さんけいしゃ)入り口から中を覗くと、土日の忙しい時にも関わらずご住職とお寺の奥さまに快く出迎えていただきました。ご法事の合間に地獄極楽絵を拝見し、境内地をひと回り。手の行き届いたお庭とお寺の方からの施しに心温まる空間でした。

【水木しげる先生執筆中のブロンズ像】
その後も「水木しげるロード」でたくさんの妖怪たちと戯れ、スタンプラリーなどのコンテンツを楽しみ充実した時間となりました。
約800メートル続く妖怪の道を177体の妖怪ブロンズ像に見守られ、それぞれの妖怪の特徴をお話ししながら歩いていると、なんとも憎めない愛くるしい妖怪たちの様子にますます興味が湧いてきます。様々ありましたが、境港駅(さかいみなとえき)を出てすぐの、水木しげる先生執筆中の姿のブロンズ像は特にお気に入りです。鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじに囲まれ賑やかな様子にこちらも笑みが溢れます。
皆さんのお気に入りの妖怪は誰ですか?^_^
ところで、今回の旅の途中では数々のハプニングがありました!自動でそそがれるジュースが止まらずコップから溢れても出続けたり、時間をかけて集めたスタンプラリーの冊子を紛失し探しても見つからず諦めて帰ろうとした矢先、偶然立ち寄ったお店の店主が拾ってくださっていた事などなど。そんな予期せぬ事態も全て妖怪の仕業と大笑いし、妖怪家族旅行は幕を閉じました。
軽部真生
合掌
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