海を渡った天才
- Shojin-Project
- 2018年4月24日
- 読了時間: 2分
皆さんは大谷翔平選手をご存知ですか。昨年、日本のプロ野球界からアメリカのメジャーリーグへ挑戦した岩手県出身の選手です。若干23歳の若者が開幕からたったの10日ほどで想像以上の実力を披露し、全世界の野球ファンを驚愕させています。
先日、インターネットのニュースサイトを閲覧すると、大谷選手の座右の銘としてこんな言葉が紹介されていました。
「先入観は可能を不可能にする」
大谷選手の代名詞と言えば、投手と打者の両方に挑戦する…いわゆる「二刀流」です。これは現代のプロ野球においてまさに常識外れの挑戦と言っていいものでした。しかし、この二刀流への挑戦は誰もが歓迎するものではなく、常に物議を醸してきました。
曰く、「投手と打者両方なんてうまくいくわけがない。どちらかに専念すべき」
曰く、「プロ野球をなめている」
曰く、「いい結果を残してもタイトル獲得は望めない」
などなど。
しかし、彼はそのすべてに答え続けています。日本プロ野球では、投手でも打者でも一流と呼ばれるに値する成績を残し、チームメイトやコーチ陣が驚くほど真摯な姿勢で野球に取り組み、2015年には最高勝率・勝利数・防御率という投手三冠と呼ばれるタイトルまでをも獲得し、野球ファンを唸らせました。
これらはすべて、彼が「先入観」に囚われず、挑戦し続けた結果であると言えるでしょう。テレビの中の大谷選手がいかにも楽しそうに、また充実した表情で野球をしている姿を見ると、自分も「先入観」などという思い込みに囚われず、一丁やってやろうじゃあないか、そんな気持ちになります。

久保田智照
(2018/4/19の駒沢坐禅教室にて)
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