湧いてくる思いに自分を見る
- Shojin-Project
- 2018年10月3日
- 読了時間: 1分
坐禅をしていると、いろいろな思いが浮かんできます。熱いな、寒いな、あしが痛いなといったこと。また、以前あった嫌なことであったり、これから先の不安が浮かぶこともあるでしょう。そして、そうした思いが浮かぶたびに、これはいけない。坐禅に集中できていない。もっと頑張らねば、と考えるかもしれません。
沢木興道老師は坐禅中に湧いてくる思いについて、それは「自分自身の内容が浮かび上がってくるのだ」とおっしゃっています。
坐禅という静けさの中で、普段気に留めない思いが出てくる。これは自然なことであり、自分とは切っては離せないことなのです。
坐禅は自分自身と向き合うことだと表現されることもあります。自然と湧いてくる自分自身の内容、それを受け止めていくことが、自分自身と向き合うことの一歩になるのではないでしょうか。
久松彰彦
(2018/9/13の駒沢坐禅教室より)

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