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点・線・絵

 

曹洞宗の大本山である永平寺。その先代のご住職で宮崎奕保(みやざきえきほ)という禅師様がいらっしゃいました。100歳を超えるご高齢の禅師様でしたが、永平寺では毎朝三時には起きて、誰よりも早く坐禅をされていた方でした。今日はその宮崎禅師の言葉を一つご紹介したいと思います。


「1日真似をしたら1日の真似だ。ところが一生真似したら、真似が本物だ」

 この言葉を聞いてみなさんはどんな印象を持つでしょうか?私はこの1日の真似というものが1つの点のようなもので、その点が毎日続けば長い長い線となるような印象を持ちました。もし線を引く事ができれば、絵を描くこともできます。点が線になり、そして一つの絵になる。逆にどんな点であっても、その点が抜けてしまえば絵にはならないでしょう。

 私たちが生きているこの人生も同じことが言えます。人生という絵を描くには、今日という点を打ち続けるしかありません。たとえ、今日という1日がダメな日だったと思うことがあっても、それも一つの点として日々積み重ねることで大きな絵となり、本物となる。そう思えれば少しだけ肩の力が抜けるのではないでしょうか?



秦慧州

(2018/6/28の駒沢坐禅教室より)

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